おち家は雑誌が豊富。
女性誌はもちろん、彼の読む漫画の雑誌も数冊。
その中で東大を目指す漫画があるのです。

で、その中で取り上げられた歌詞の一部に
思いがけずじーんときたりして。

 彼女は彼のひげを剃る。
 彼の髪を梳く。
 彼がいすを探すのも手助けするし、
 彼のために料理もする。
 彼の口をふいてあげるし、
 外が見えるように窓も拭く。

 彼のために本も読むし、
 彼を呼びかける。
 毎日が同じ繰り返し。
 彼女は、深いため息をつく。
 彼がいなくてさびしいから。

作中では、この詩から二人の関係と現在の状況を問うのね。
で、
・ひげをそったり、料理をしたり幸せそう
・でも終わりはさびしいだから、彼からあまり愛されてない?
・失恋の歌じゃないか
と生徒は答えるだけど、これは不正解。

同じ事を聞かれた先生は
・ひげを剃ったり料理をしたりは彼に尽くす行為だけど、
 口をふいたり、外が見えるように窓を拭く、
 は、少し度が過ぎるような・・・→病気で身体が不自由では?
・椅子を探すんだから身体は動く。でも何か普通じゃない。
・呼びかける、毎日が同じ繰り返し、彼がいなくてさびしい
 →もしかして彼女のことさえ分からない状態かも。
  二人が愛し合った頃の彼とは違ってしまっているから
  さびしいのでは。
・身体は動くわけだからなにか脳に障害が・・・。
 →アルツハイマー病とか?
と読み取るわけです。こちらは正解。

出題した人から解説↓
これは一組の老夫婦の日常を描いたもの。
言葉を巧みに選んでいて介護の日々の切なさ、悲しさが伝わってくる。
でも同時に妻の優しさ、夫への変わらぬ愛情も読み取れて
この歌詞は安らかで温かい。

文字だけだとうまく伝わらないかな〜。
なんかね、色んな感情が湧き上がってくるのですよ。
いつかゆきちゃんの口をぬぐってあげる日が来るのかなとか。
私を分からなくなったりするのかなとか。
それでも変わらね愛情を持ち続けられるかなとか。
少しづつ積み重ねて行きますかー・・・。

↓関係ないけど

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